青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

実はカットモデルをしています。

カットモデルをしています。と言っても美容室のSNSの投稿に載っているだけですが。

響きが格好いいのでカットモデルと名乗らせてください。

初めて切ってもらったのは、セルフカットのボウズから伸ばし出したときです。前に通っていた理髪店が遠く、新しく探しました。家から一番近くの美容室では、髪が短すぎるという理由で断られてしまいました。

今通っている美容室が、スーパーの近くにあったのを思い出し、短くても大丈夫だと言うのでお願いすることに。それから5年ほど通っています。ここは担当してくれるスタッフさんは毎回違いますが、カルテに細かく書いてあるようで、「前回より、この辺を短くお願いします」とかで通じるのです。

若いスタッフさんが、一度だけゾーンに入ったみたいで、希望の髪型を却下され、勧められるがまま攻めた髪型にしてもらったこともありました。次に行ったときは、その若いスタッフさんがいなかったので、いらっしゃるスタッフさんたちは再現できないと思ったみたいで、カルテを見ながら話し合っていました。それを察したので他の髪型にしてもらったのを覚えています。

長く通っていることや、冒険させられた、もとい、冒険した髪型も試すせいか、2年ほど前からSNSを始めたらしく、載せたいと頼まれました。ですが、今まで10回近く写真を撮ったのに2回しか載っていません。他の写真はどこにいったのでしょうか。色んな人に頼んで、スタッフでどれを載せるか投票して、落選してるんでしょうか。

そんなことを思っていましたが、前回行ったときに気付きました。お気に入りの服の2パターンしか着ていっていないことに。しかも黒の長袖か、黒の半袖。首元くらいから上しか撮らないので、毎回同じ服に見えていることでしょう。お店のアカウントにはいろんな人の写真が載っていますが、男性は少ないので目立つと思います。

そりゃあ載せられませんね。

でも一応、二回は載ったので、カットモデルと名乗らせてください。